町医者の日記/2022-07-27
昔の町医者†
巷はコロナ第7波で騒然となっています。
娘が研修医として勤めている武蔵野赤十字病院は積極的にコロナの患者を受け入れていた病院ですが、毎日100台の救急要請を断らなくてはならない状況になっているそうです。
https://www.m3.com/news/open/iryoishin/1063701
2類の感染症のままなので医療スタッフの家族が陽性になってしまうと濃厚接触者扱いになり、元気でも自宅待機になっってなってしまいます。
そりゃあスタッフがいなくなってしまいます。
濃厚接触者制度を中止するだけでも何らかの効果があると思うのですが。
平成5年、今から約30年前に当院は開業しました。
その当時はインフルエンザ、溶連菌、アデノウィルス、RSウィルス等々の迅速検査はできませんでした。
タミフルもありませんでした。
医者の見立てでこれはインフルエンザなので自宅で寝てなさいと行っておけばよかったです。
その当時に新型コロナが登場していたらどうなっていたでしょう。
検査がないので医者の見立てで重症者だけ入院していたでしょう。
第7波ともなれば風邪が流行っているね、ちょっと数が多いけど死ぬような重症例は少なくなったね。で終わっていたかもしれません。
検査ができてしまうと検査せずにはいられなくなってしまいます。患者さんも医療側も。
検査できるようになったことが第7波の悲劇を招いているのかもしれません。