町医者の日記/2021-08-09

2021-08-09 (月) 14:10:36

開業医にお願いされても何もできない

橋下徹説

https://news.yahoo.co.jp/articles/52d5514b9776e5f0de0e9311bcfa32ee0fd19d97

入院の必要のない患者さんを開業医のみなさんにお願いして。ちょっと危ない人たちにはホテル療養。かなり厳しい人は病院という、『この3つできちんと役割分担しましょうよ』というのが今回の自宅療養の方針なんです

いつもお世話になっている荏原病院の診療体制

平時はかかりつけ医が紹介して入院させてもらえる病院ですが、コロナ専門病院体制が解除になっておりません。

http://www.ebara-hp.ota.tokyo.jp/img/index/news20210406.pdf

コロナ以外の病気の患者さんを紹介入院させてもらうことはできません。

コロナ患者も紹介しても診てもらえません。保健所経由でなくては診てもらえない状態が続いています。

これは荏原病院が悪いのではなくて東京都、厚労省の命令ですのでしかたがありません。

往診している自宅療養中のコロナ患者さんの病状が悪化した場合、かかりつけ医がコロナ専門病院に直接連絡しても診てもらえません。保健所に連絡して保健所の指示でコロナ専門病院に入院するか、救急車を呼んで直接入院するしかないのです。

開業医のできる仕事は病状判断、入院が必要と判断することしかありません。開業医が入院必要と判断しても保健所の指示を仰がなければならないようなら開業医など無用です。往診費用は医療費の無駄遣いです。

開業医に何かしろと言われても何もできないのが現状です。

幸いなことに当院かかりつけでコロナになって入院された患者さんはいません。

町医者の日記