町医者の日記/2020-11-24
新型コロナの現況†
GoToをめぐり大騒ぎの状況。
こういう時は頭を冷やして新型コロナ発生から現在までを冷静に分析する必要がある。
新型コロナ情報(日本、厚労省発表データ)
新規患者数(PCR陽性者)2,162人 (11月23日0:00)
重症者数 331人⬆(+8)
累計死亡者数 1,981人⬆(+7)
東京都の新規患者数(PCR陽性者)314人 (11月23日16:00)
重症者数 41人⬆(+1)
累計死亡者数 479人➡
新規感染者数の折れ線グラフは第一波、第二波、第三波を形成している。
第一波により死亡者数が顕著に増加している。
5月15日の累積死亡者数は東京281人、日本全国710人 40%が東京だ。
9月30日の累積死亡者数は東京414人、日本全国1,564人 東京は26%。
11月23日の累積死亡者は東京479人、日本全国1,981人 東京は24%。
密な大都会ほど感染の機会は多い。
第一波では大都会である東京を中心に重症化する可能性のある人が感染したと考えられる。
第二波、第三波は東京以外の重症化する可能性のある人も感染したと考えられる。
第三波が終われば過疎地を除き重症者、死亡者の発生は東京と同様になると考えられる。
現在、発熱等の症状がある場合は「かかりつけ医」に電話することになっている。
第一波、第二波の時は患者さんから電話連絡があったが、現状では電話もかかって来なくなった。
東京のどこでコロナ患者が発生しているか不思議なくらいである。
インフルエンザの流行時は東京で一斉に感染者が増えるわけでない。時間差で順番に学級閉鎖もおこなわれ、一回りするとインフルエンザシーズンの終了となる。コロナでも同様のことが言えるかもしれない。