町医者の日記/2020-06-28
なぜ町医者はインフルエンザに罹らないか†
患者さんと良くする会話
PT(患者さん):先生はいつも元気ですね。どうしてインフルエンザに罹らないんですか。何か特別なことをされているのですか。
DR(僕):特別なことは何もしていません。日々同じように診察しているだけです。
PT:特別なインフルエンザワクチンを打つんですか。
DR:百戦錬磨の町医者はワクチンを打たなくても大丈夫なんです。
PT:テレビで見たんですが、一人を診察するたびにうがいすると言っている医者がいましたが。
DR:しません。うがいしすぎると粘膜が弱って風邪を引きやすくなると思ってます。
DR:昔はシーズンはじめにインフルエンザの患者さんを診察すると、その晩に悪寒や咳などが出たこともありましたね。でも、翌朝には元気になります。医者になってかれこれ40年になりますが、今ではインフルエンザの患者さんを診察してもびくともしません。シーズンピークには日に20名近くのインフルエンな患者さんの診察をします。その都度超強力なワクチンをもらっている状況です。だから町医者は強いんです。
PT:へえ〜
ほとんどの患者さんはこのことを十分理解できないようです。
DR:風邪の患者さんも今まで数万人は診ていると思います。だから風邪の一種の新型コロナウィルスにも強いと考え、ここから逃げ出さずに診察ができるのです。
PT:でも新型コロナに倒れた医者がいると聞きましたが。
DR:外科系の先生は基本風邪やインフルエンザを診ないのでインフルエンザに罹って当院受診する外科系の先生は時々います。日本全国の内科小児科クリニックの先生がインフルエンザに罹って休診にしたという話は聞いたことがありません。