町医者の日記/2020-05-11
札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門†
新型コロナウィルス感染状況分析されていますのでここに掲載させていただきます
新型コロナウイルス感染者数・死者数のトラジェクトリー解析【日本、韓国、米国、スウェーデン】
米国:ロックダウン
スウェーデン:ロックダウンなし
韓国:PCR検査を積極的に行う
日本:PCR検査制限
米国とスウェーデン、韓国と日本が異なる対策で似たカーブを描いているのは興味深いところです。
ロックダウン開始日
イタリア 3/9
ドイツ 3/16
米国 3/22
英国 3/23
スウェーデン ロックダウンなし
ロックダウンの有無に関係なく似たカーブを描いているのが興味深いところです。
ロックダウンは感染者出現後2週間以上経ってから開始されています。この時期のロックダウンは効果がなかったと言えます。スウェーデンと同じカーブを描いているので。
【都道府県別】新型コロナウイルス感染者数のトラジェクトリー解析
緊急事態措置
北海道 感染者出現 2/20頃 措置 2/28〜3/19 再度措置 4/16〜5/25
東京 感染者出現 2/15頃 措置 4/7〜5/25
中国以外で一番早く緊急事態措置を行った北海道ですが結果的には他の都府県と似たカーブになったことが興味深いところです。
各国のロックダウンとは違い北海道の緊急事態措置は感染者出現後8日目に開始されています。この措置はある程度効果があったようです。しかし、措置期間が短かったため結果的には他の都府県と同様な結果になってしまいました。
各国のロックダウンが早期に北海道と同様の時期に行われていたとしても、結局北海道と同様に感染者の再増加がおこり、スウェーデンと同じ結果になったことが考えられます。